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「自転車は車道」警察が急にトーンダウン

 先日「自転車は車道」という警察の方針強化を批判したが、このところ警察は「別に歩道を走ってもよい」と方針をトーンダウンさせている。
自転車、徐行なら歩道OK…警察庁局長の見解(2011年11月21日09時10分 読売新聞)
「自転車は車道」迷走…真意は「歩道暴走ダメ」(2011年11月21日09時10分 読売新聞)

 本件の責任者の一人である石井隆之交通局長によると、要するに、歩道でスピードを出すなど危険な運転をする自転車を取締り、スピードを出したい人は車道を走ってもらうだけ、ということらしい。
 これはマスコミに迎合した警察が、とりあえず取り組みをアピールしようとして失敗した例といえる。
 道路交通問題の改善とは、警察が何か方針を打ち出せば改善できるものではない。警察の役割りはどちらかというと、作られた制度や設備の円滑な運用を図ることであり、意見を聞くべき相手はマスコミではなく、まず第一に道路利用者であり、あとは関係省庁や自治体である。

 今回の騒ぎのきっかけは、マスコミが自転車と歩行者の事故に関するキャンペーンを行ったことにあるといえる。
 人身事故の中で、歩行者と自転車の事故は少数派である。自動車と自転車、自動車と歩行者の事故の方がはるかに多く、何らかの事故防止策を示して、速やかな事故の減少が望まれるのはそっちであろう。
 しかし、環境負担が少なく穏やかなイメージがある自転車が、歩行者を死傷させているとなれば、実数はともかく、意外性があってニュースバリューがある。そのために、他の交通事故より、自転車と歩行者の事故がクローズアップされることになった。要するに、マスコミでは実際の危険度より目先の珍しさが優先されるということだ。そんなものに警察が振り回されたのでは国民はたまったもんじゃない。
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Comment

No Title

おっしゃる通りですね。
もし自転車を車道しか走れないようにするなら
自転車も免許制にするとかじゃないと。
当地は根雪はまだのようですが、時にツルツル
道路になるので自動車もゆっくり運転したり
歩くのでさえ注意必要です。
そんな時でも自転車に乗ってる人がいますが、
案外お年寄りも多かったりします、危ないなぁ。

No Title

最近、自転車で交通違反をおかした人が、厳しく処罰されたという報道を見かけます。
多くの人は自転車を歩くのと同じような気軽な乗り物と思っているでしょうから、
法の運用を厳しくするなら、まずは自転車が車両であって、運転には重い責任が伴うことを周知させるのが先でしょう。
こうした厳しい処罰をして、それを宣伝するのは見せしめに他なりません。見せしめの処罰など現代の放置国家として恥ずかしい姿ですね。
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プロフィール

Kimupon_Cicadan 木村 義志

Author:Kimupon_Cicadan 木村 義志
出身地 : 大阪市
現住所 : 東京都
1955年生まれ
科学図書執筆編集のお仕事
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