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漁協と農協の違い

 4月6日の記事で、全漁連が東電に激しく抗議したことを書いたが、全国農業協同組合中央会や、放射能汚染によってすでに被害を受けている地元農協にはこうした動きが見られない。

 それは農協が国の出先機関であり、必ずしも農民の味方とはいえない特殊な組織であるからだ。全国の農家の所得を平均化したり、自民党の支持団体として政治に影響力を発揮して、農家の地位向上に貢献した事は認めるが、かなり前から「農協栄えて農滅ぶ」と揶揄されていた。農協には農業における金融から流通までを牛耳る独占的事業体として、農政の失敗に加担し、農業の発展を阻害してきた側面がある。

 一方、全漁連は悪く言えばバラバラ、よく言えば個々の組合の自立性が高い組織で、農協のような国べったりの強力な組織を持たないから、あのように思い切った行動がとれたといえる。
 農民も漁民のように立ち上がって共闘して欲しいと思うが、農協以外にこれといった組織を持たないので、地元選出の国会議員や、自治体の政治家に頼るしかない。残念なことに農民に支持された政治家たちは農民が期待する力をまだ発揮していない。

 そろそろ苗代作りのシーズンである。国はこれをどうしようというのであろう。汚染地域の農家は、全漁連のように東電にねじ込む時期だと思うのだが。

追記 4月14日 農協も抗議行動を起こしました。
JAも怒りの抗議
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プロフィール

Kimupon_Cicadan 木村 義志

Author:Kimupon_Cicadan 木村 義志
出身地 : 大阪市
現住所 : 東京都
1955年生まれ
科学図書執筆編集のお仕事
分野は生物学系

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