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若者の中立好き

 このところ原発について様々な論説を読んでいるが、若い世代(といっても70年前後から下の世代だが)の筆者には、自分は推進でも反対でもなく、中立の立場で考えている的な言い訳が付く人が多いように思う。そんなこといちいち言わなくてもいいと思うのだが、これは今の書き手の習性の一つ。

 小数派が陰湿に排斥される学校生活を生き抜いてきた結果なのだろう。とにかく「中立」の「普通の人」になりたがる。いずれかの立場でストレートに意見を主張したら、たちまち「空気の読めない痛い奴」にされるから「僕は賛成でも反対でもないけど、そういう意見もあるね」ということになるらしい。

 先日の中国漁船問題で、右翼系の団体がさかんに集会を開いていたが、それに参加した30歳ぐらいの男のコメントを聞いて笑ってしまった。
 「僕は右翼じゃありません。普通の人間です。今、僕らみたいな普通の人が怒ってるんです」だと。日の丸持って田母神将軍と行進してたら立派な右翼の一員だよ(笑)
 彼らの社会観は、自分が日本の平均で、自分と違う人は変わり者か左翼のどちらからしい。最近の右翼言論がさかんに「普通の人の感覚」を強調しているのは、賢いやり方かも知れない。もともとは左派の市民運動がよくいってた言葉だけどね。いずれにしろ、今の右翼はソフト路線で「普通の人」の仲間を増やすのに成功している。バリバリの右翼や左翼は、どちらかというと、体制からはみ出した少数派でいることに快感を感じる人達だから、あんまり流行らないのだ。私は少数派の快感が好きだけどな。

 小数派がイジメられる学校の中で、特定の立場に立って自分の意見をいう事を恐れ、生活のあらゆる面で多数派に埋もれるように立ち回ってきた、学校生活の勝ち組達が、これからの社会の主流になっていくのだろう。
 だから、今の教室でイジメが起きている事など、若い教師達はよく知っているはずだ。しかし、多数派にいた経験しかないから、戦ってそれを是正する術は知らないと思う。こうしてイジメは巧妙さを増す。
 
 最近草食系男子という言葉が使われているが、ある若者によると、自分は肉食系だが、それを全面に出すと女子や友だちに引かれるので、草食系の雰囲気でいった方がいいのだそうだ。人気のあるタイプの男の真似をするのは昔からあることだが、あまり欲望を抑圧するのはよろしくないと思うぞ。
 同世代の諸氏よ、若者にだまされてはいけない。彼らは陰湿な仲間はずれが横行する学校生活に耐えることで手に入れた、丈夫な仮面をつけている。

 若い人は知らないかもしれないけど、政治が右と左の2極構造で盛り上がってた頃、自分を中立と称して「中道政治」なんて事をいってたのは、公明党だからね(笑)。みんなああいう路線が好きなのか。

草食系男子
この手の本が売れておるらしい。男を分類し色々考察をつけている。マガジンハウス。読めと薦めてるわけじゃないからね(笑)。今風の顔を入れたかったので入れただけ。
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Comment

No title

若者ってどの年代かははっきりしないけど、私の年代なら
変わり者、とか個性的ってのは勲章みたいなもので、そうありたい
と思ったものでした。
それと中立はまた違う自分の立ち位置の確認のしかたで、中立
だから横並びってわけでもなかったです。
今は、はっきり言わないってのが暗黙の了解のようで
私はこう思ってるみたいなぁとかの接尾語が必要で、何々してください
じゃ駄目で、してもらっていいですかぁ、なのよね。
私も使ってないといは言い切れないけど、空気読めないと言われても
好き嫌いとか思う思わないするしないあたりははっきり言いたいなぁ。

No title

そういえば、はっきり物を言わないというのは今の若者だけでありませんでしたね。
ただ昔は、そういう人が感想を書いて公開するようなことはなかったですよね。

私は人間に中立はあり得ないと思ってます。
それぞれに立場があって、
それ以外は無関心か無関係に過ぎないと思います。

中立が機能するのは対立勢力間の緩衝帯ですが、
それは司会進行や調停役として、
両者からその権威を担保されている場合か
両者の意見を資料としてありのまま併記する場合だけでしょう。

「私は中立ですが」という言葉を聞くと、なんかイライラします(笑)

No title

あ、何事もきちんと調べてご自分の意見をはっきりさせる
Kさんには中立ってないかも(苦笑)。
ただ、自分の興味がそこにいってなくて、不勉強であるがゆえ
立場をはっきりできない場合、流されたり右習えは嫌なので
保留するってのはだめですかねぇ。
ほとんどそれで過ごしてきたような。。。

No title

それは「答え保留」であって「中立」ではないでしょ(笑)。
「保留」は悪い事でないし。

いっときますけど私も興味のないことや、
知らない事で意見を求められたら
全部「わからん」「知らん」ですよ(笑)。

こういう場所に書くのは、興味があって「何か言いたいゾ」って
テーマに限られてますから、何でも意見をはっきりさせているように
見えるのかも知れませんね。
知らない興味のないテーマは相槌すら打たない怠け者です。

うーん、なんか的外れな見解だと思います
左翼活動全盛期の人の考えでものを考えちゃダメですよ

実際、
「普通の人」が怒ってるのは事実ですよ
今は「愛国心」よりも「嫌韓」が先に来てるんです

全体として右傾化傾向にあるのはたしかです
が、それはどちらかといえば国民が本来持っているべきナショナリズムを取り戻しつつあるのだと思います

戦後70年
自虐史観から脱し左翼運動も少なくってきた今正常な状態に向かっているのではないでしょうか
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プロフィール

Kimupon_Cicadan 木村 義志

Author:Kimupon_Cicadan 木村 義志
出身地 : 大阪市
現住所 : 東京都
1955年生まれ
科学図書執筆編集のお仕事
分野は生物学系

写真は特にクレジットや注釈がない限り筆者の撮影です。記事や写真についてのお問合せはなんなりと。
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