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自然

肉食川魚の旨さ



 ウシにしろヒツジにしろ店で売られている肉には草食獣が多く、ブタは雑食だが飼料は植物質の比率が高い。野生獣でもシカやイノシシ、小形のものではウサギがよく利用されている。海産哺乳類、特にクジラ類もよく利用されてきたが、欧米から輸入された近代日本の肉食文化は草食動物が主流だ。 完全な肉食動物の山猫やイタチやテンの類が旨いという話はあまり聞かない。
 昔話にはムジナ汁が出て来るが、イヌ科のタヌキをムジナと呼ぶ地域と、イタチ科のアナグマをムジナと呼ぶ地域があり、また両者を呼び分けない地域もあるという。イヌ科のタヌキは獣臭くてあまり旨くないそうだ。アナグマはとても旨いというのが通説になっているが捕れる量が限られている。ツキノワグマが旨いという人もいるが、これも量が限られている。

 魚はこうした差はあまり無いようだが、川魚についていえば肉食魚の方が旨いと思う。
 中でもカジカの仲間は頗る旨い。塩焼きはもちろん素焼きを椀に入れ熱燗を注いだ鰍酒は逸品。フグの鰭酒がなんぼのもんじゃい。そうそう、長良川で捕れた大きなアユカケの刺身も旨かったなあ。
 そりゃ海産魚には旨いものがいっぱいあるけど、山の空気の中で自然を愛でながら食う新鮮なカジカの味には、他では得難いものがあるのだ。
 カジカはダムによって激減した魚。これが食えなくなることだけでも中下流のダム建設に反対する理由になると思う。
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プロフィール

Kimupon_Cicadan 木村 義志

Author:Kimupon_Cicadan 木村 義志
出身地 : 大阪市
現住所 : 東京都
1955年生まれ
科学図書執筆編集のお仕事
分野は生物学系

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