備忘録/自然・文化・社会とニュース

自然

ニイニイゼミの当たり年

 2008年は東京都心のニイニイゼミの当たり年だった。2006年もちょっと多かった記憶があるのだが、それよりはるかに多い。 東京に来て20年以上になるが、こんなにたくさんのニイニイゼミを見たのは初めてだ。
 「都市の乾燥化が進んでいるのでニイニイゼミは減少傾向にある」なんてことを言う人もあったが、ニイニイゼミの幼虫が体に泥を付けていて、いかにも湿った土を好みそうに見えることから思い付いた屁理屈だろう。生き物の増減なんか10年や20年の観察でいえることではない。

Niiniizemi.jpg

 また温暖化と都市のヒートアイランド化でクマゼミが北上しているという人もいるが、少なくとも東京では20年前から増えたという印象はない。声を聞くのは今も「めずらしい出来事」である。
 温暖化やヒートアイランド化が、セミに全く影響を与えていないとはいわないが、何でもかんでも温暖化に結びつけて語れるほど、生物界は単純なものではないのだ。

Kumazemi.jpg
クマゼミはまっ黒のセミだが、新鮮な個体は細かい毛が生えているので、角度によって体表が銀色に見える。
プロフィール

Kimupon_Cicadan 木村 義志

Author:Kimupon_Cicadan 木村 義志
出身地 : 大阪市
現住所 : 東京都
1955年生まれ
科学図書執筆編集のお仕事
分野は生物学系

写真は特にクレジットや注釈がない限り筆者の撮影です。記事や写真についてのお問合せはなんなりと。
小さな写真はそれをクリックすると大画像が開きます。

検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QRコード

Page Top
Powered by FC2 Blog | | Template Design by スタンダード・デザインラボ